気に入っていたラップトップを台無しにした – ROG Zephyrus G16 (2024) レビュー

はじめに

ROG Zephyrus G16は、2024年の最高の16インチゲーミングラップトップとして非常に期待されていました。優れたバッテリー寿命、インプレッシブなパフォーマンス、コンパクトなデザインが約束されていたため、ライバルのRazer Blade 16を凌駕するものと見られていました。しかし、このレビューでは、Zephyrus G16の実際の性能がそのハイプに及ばなかったことが明らかになっています。

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スペックと価格

Zephyrus G16には3つの構成モデルがあります。RTX 4070モデルは2,000ドルから、RTX 4080モデルは2,700ドル、トップエンドのRTX 4090モデルは3,300ドルからです。これらのラップトップには、Intel社の新しいMeteor Lake CPUアーキテクチャとNvidia社のRTX 40シリーズグラフィックスが搭載されており、競合他社との差別化を図っています。ただし、レビュアーはラップトップのパフォーマンス上の問題を考えると、価格が高すぎると指摘しています。

パフォーマンスの不安定さ

Zephyrus G16の最も懸念される側面の1つは、同じベンチマークを実行した際の大幅なパフォーマンスのばらつきで、場合によっては30%の差がみられることです。この問題は、Windowsの電源モードとAsus社のArmory Crateソフトウェアのせめぎ合いから生じているようで、CPU電力供給が一定ではありません。このような不安定なパフォーマンスのため、レビュアーはラップトップの機能を明確に評価するのが困難だったと述べています。

バッテリー寿命とサーマル

パフォーマンスの問題があるものの、レビュアーはZephyrus G16のバッテリー寿命の良さに感銘を受けました。Razer Blade 16を上回るバッテリー性能を発揮しています。CPUの電力管理とクーリングについても検証され、4080モデルは4070モデルよりもCPUクロックスピードと温度が高いことが確認されました。ノイズ性能はそれなりですが、特にターボモードではピーキーなファン音が気になると指摘されています。

デザイン、ポート、ディスプレイ

Zephyrus G16は、より小型のG14モデルと同様のデザイン言語を共有しており、CNCマシニングアルミニウムシャーシを採用しています。ポートの選択も良く、USB-C(DisplayPortとチャージ対応)、USB-A、HDMI、UHS-II SDカードリーダーが備わっています。OLEDディスプレイは優れた色精度を持ち、2.5K解像度と240Hzリフレッシュレートを実現していますが、一部のミニLED競合品よりもピークブライトネスが若干低めです。

結論と推奨事項

レビュアーは、Zephyrus G16には大きな可能性があると考えていますが、パフォーマンスの不安定さが重大な問題であり、Asusがこれに対処する必要があると述べています。レビュアーは、Asusがソフトウェアと電力管理の問題を解決するまで、Zephyrus G16の購入を待つことを推奨しています。短所はあるものの、デザイン、ディスプレイ、バッテリー寿命の優秀さに感銘を受けており、次世代モデルが16インチゲーミングラップトップ市場で強力な存在となる可能性を示唆しています。

まとめ

ROG Zephyrus G16 (2024)は非常に期待されていたゲーミングラップトップでしたが、このレビューでは深刻なパフォーマンスの問題が明らかになりました。ラップトップは優れたスペック、洗練されたデザイン、強力なバッテリー寿命を備えていますが、不安定なパフォーマンスと電力管理の問題により、現時点では購入を推奨できません。Asusがこれらの問題に取り組むまで、Zephyrus G16は16インチゲーミングラップトップ市場で最高のオプションとは言えません。

主なポイント:

  • ソフトウェアと電力管理の問題により、著しいパフォーマンスの不安定さ
  • 優れたバッテリー寿命とサーマル性能、ターボモードではピーキーなファン音
  • 優秀なOLEDディスプレイだが、一部のライバル機よりもピークブライトネスが低め
  • 洗練された設計のシャーシに、良質なポート選択
  • ソフトウェアと電力の問題が解決されるまで、Zephyrus G16の購入を待つことを推奨
  • 次世代モデルは16インチゲーミングラップトップ市場で強力な存在となる可能性
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