パソコンケースの選択はPCビルドの満足度を大きく左右します。特に近年、Lian LiのLANCOOLシリーズは高い評価を受けており、その中でも人気の217モデルがさらに進化した『LANCOOL 217 INF』が登場しました。本記事では、動画『Lian Li keeps Winning.』を元に、LANCOOL 217 INFの特徴や冷却性能、デザインの魅力と気になる点について詳しく解説します。これからPCケースを検討している方や、Lian Liのファン必見の内容です。
この動画で学べること
- LANCOOL 217 INFの新しいインフィニティミラー前面パネルの特徴
- 冷却性能の変化とオリジナル217との比較
- 内部レイアウトやビルド体験の詳細
- おすすめポイントと惜しい点の正直レビュー
LANCOOL 217 INFの特徴と新デザイン
Lian LiのLANCOOL 217は、コンパクトながら優れた冷却性能とユーザーフレンドリーな設計で多くの支持を得てきました。今回の217 INFは、その人気モデルをベースに前面パネルを大胆に刷新。新たにインフィニティミラー（無限反射）を採用し、従来のメッシュパネルから美しいガラス仕上げへと進化しました。
このインフィニティミラーは、パネルの周囲にリフレクションが広がり、まるでディスコのような幻想的な光の効果を演出。内部に搭載されたRGBファンの光と相まって、見た目の華やかさが大幅にアップしています。
ただし、ミラーガラスは少し黄みがかっており、反射の色味が暖かく見える点は好みが分かれるところ。さらに、ファンの配置は固定されており、従来モデルのように上下に移動できないため、カスタマイズ性はやや制限されています。
冷却性能の比較と実用面での違い
オリジナルの217では、前面に大口径の170mmファンが2基、さらに電源カバー下に2基の逆回転120mmファンを搭載可能でGPU冷却に優れていました。一方、217 INFは前面パネルの仕様変更に伴い、電源カバー下のファンが廃止されました。
結果として、GPU温度は約5度上昇するものの、CPU温度には大きな影響はありません。動画の検証では、冷却性能は若干劣るものの、最新のハードウェアであれば日常使用において大きな問題はないレベルと評価されています。
このことから、冷却性能を最優先するならオリジナル217、デザイン性や見た目の高級感を求めるなら217 INFが適していると言えます。
ビルド体験と便利な機能
LANCOOL 217シリーズはビルドのしやすさも大きな魅力です。217 INFも例外ではなく、前面の大型ファンは工具不要で簡単に取り外し・取り付けが可能。電源カバー上部のファンブラケットも取り外しやすく、360mmラジエーターの設置もスムーズです。
また、ケース内にはファンハブが備わり、5基のファンの電源とRGB制御を一本化。マザーボードからの回転数制御やアドレサブルRGB接続にも対応しており、配線の煩雑さを軽減しています。
個人的に感心したのは、電源ユニットの設置位置を標準と90度回転の2通りから選択できる点。180mm以下の電源であればGPU下の空間を有効活用でき、冷却効率やストレージの拡張に役立ちます。
気になるポイントと改善してほしい点
良い点が多い一方で、動画ではいくつか惜しいと感じたポイントも挙げられています。まず、217 INFのファンハブはLian Li独自のコネクターに限定されており、一般的なPWMや3ピンARGBファンが接続できません。これにより、将来的な拡張性や他メーカー製ファンとの互換性が制限されます。
さらに、サイドパネルは工具不要のスナップ式ですが、ケーブル配線の膨らみでパネルが閉まらない場合、固定が難しいという意見も。美しいデザインを保つためにも、もう少しパネルの締め付け方法を工夫してほしいところです。
また、オリジナル217にあったデュアル電源ボタン（上部と側面）がINFでは上部のみになり、操作性が変更されていますが、IOポートの位置を上部に移動できるメリットもあります。
まとめ：どちらを選ぶべきか？
LANCOOL 217 INFは、美しいインフィニティミラーデザインと高いビルド性を兼ね備えた魅力的なPCケースです。冷却性能はオリジナル217より若干落ちるものの、実用上大きな問題はなく、特にデザインを重視するユーザーには強くおすすめできます。
反対に、冷却性能やファンの拡張性を最優先するならオリジナル217の方が優れており、価格はほぼ同じなので用途や好みに応じて選択すると良いでしょう。
動画では細かな使い勝手やファンの動き具合、RGBの見え方なども詳しく紹介されているので、購入を検討されている方はぜひ実際の映像もご覧ください。
PCビルドをもっと楽しく、美しく。Lian LiのLANCOOL 217シリーズはその願いを叶えてくれるケースであることは間違いありません。
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