最新のハイエンドGPUであるNVIDIA RTX 5090シリーズの中でも、特に注目を集めているのがASUSのAstralとMatrixモデルです。今回は、800W対応のMatrix BIOSをAstralモデルにインストールしたらどうなるのか?という多くのユーザーからの疑問に答えるべく、JayzTwoCents氏が実際にテストを行いました。結果は驚くべきもので、安易なBIOSの書き換えがもたらすリスクについても深く考えさせられる内容となっています。
この動画で学べること
- Matrix 800W BIOSをAstralにインストールするとどうなるかの実体験
- BIOSの抽出方法とフラッシュの手順の解説
- 800W対応BIOSのパワーリミットと温度挙動の詳細
- カスタムBIOSのリスクと安定動作のための注意点
BIOS抽出からフラッシュまでの流れ
JayzTwoCents氏はまず、MatrixモデルのBIOSをGPU-Zを使用して抽出しました。GPU-Zの簡単な操作でBIOSをローカルに保存できるため、BIOSのバックアップやカスタム書き換えの際に必須のツールです。その後、Tech PowerUpのNVFlashツールで抽出したMatrix BIOSをAstralカードへフラッシュ。フラッシュ時にはサブIDの不一致警告が出ますが、強制上書きで続行しました。
インストールの結果と問題点
BIOSの書き換え自体は成功しましたが、Astralカードは3Dアクセラレーションを認識せず、映像は基本VGAモードで動作するのみ。MSI AfterburnerやGPU-Zでの詳細情報の多くは“不明”と表示され、ドライバーも正しく機能しませんでした。つまり、Matrix BIOSをAstralに入れても、実用的な動作はしないという結論です。
この原因は、両モデル間でのハードウェア識別情報(サブIDなど)にチェックがあり、不正なBIOSのロードを防ぐ仕組みがあるためと推測されます。これにより、電力供給仕様の異なるカード間での安全性も確保されているようです。
800W対応BIOSのパワーリミット検証
続いて、JayzTwoCents氏は正規のMatrix BIOSを用いて800Wの電力制限を検証。Heavenベンチマークを用いて動作させ、電力消費が600Wを超え、最大で約880Wに達する場面も確認しました。ただし、温度も急上昇し、約74℃でサーマルシャットダウンするケースも見られました。これは電源供給ケーブルやカード自体への大きな負荷を意味し、長時間の使用は推奨できません。
さらに、電力制限を1000Wに設定した際には温度上昇が激しく、安定動作は見込めませんでした。これは、800Wクラスの高負荷に耐える設計がされているMatrixカードでも、限界ギリギリの運用であることを示しています。
カスタムBIOSのリスクと注意点
今回の検証からわかるのは、BIOSの書き換えは見た目以上にリスクが高く、自己責任で行うべきだということです。特に、今回のように互換性のないBIOSを無理にインストールすると、3D機能が使えなくなったり、最悪カードの破損を招く恐れがあります。
JayzTwoCents氏も動画内で「やってみるのは自由だが、壊れたら自己責任」と強調しており、カスタムBIOSを探して使うのはリスクが伴うことを視聴者に警告しています。安定した性能を求めるなら、純正のBIOSを使うことが最も安全です。
まとめ
今回の実験は、ハイエンドGPUのBIOSカスタマイズに興味があるユーザーにとって非常に参考になる内容でした。Matrix 800W BIOSをAstralにインストールすると3D機能は失われ、実用にはならないことが判明。また、800W以上の電力供給はカードやケーブルに大きな負荷をかけ、温度管理が極めて重要であることも示されています。
これらの知見は、GPUのオーバークロックやカスタム設定に挑戦する際の安全対策として役立ちます。BIOS書き換えには十分な知識と準備が必要であり、無理な改造は避けるべきです。
BIOSの抽出からフラッシュ方法、電力管理の実測など、実践的な情報満載の本動画は、ハードウェア好きはもちろん、今後のGPUカスタマイズに挑戦したい方に必見の内容と言えるでしょう。
ぜひ動画もチェックして、細かい手順や実際の動作を確認してみてください!