パソコンゲーマーやテクノロジー愛好家の間で話題のSteamマシン。果たして自作でSteamマシンに匹敵するPCを、噂の価格内で組み立てることは可能なのでしょうか?今回は、人気YouTuber JayzTwoCentsがフェニックスのMicro Centerを訪れ、小型で高性能なSteamマシン風PCのパーツ選びから組み立てまでの過程を詳しく紹介しています。この記事では動画の内容をわかりやすくまとめ、Steamマシンの特徴や自作PCのメリット・デメリット、実際のコスト感などを深掘りしていきます。
この動画で学べること
- Steamマシンの仕様とそれに近いスペックの自作PCの構成
- 小型ケースを使ったコンパクトなPCビルドのコツ
- 最新パーツの価格動向とコストパフォーマンスの考察
- 自作PCと専用Steamマシンの比較ポイント
Steamマシンとは?最新ゲーミング体験の新しい形
SteamマシンはValveが提唱する、PCゲームプラットフォームSteamをリビングルームのテレビで快適に楽しめるよう設計された小型ゲーム機です。LinuxベースのSteam OSが搭載され、コンパクトながらも十分なスペックを持ち、従来のゲームコンソールとPCの中間的な存在として注目を集めています。ただし、CPUやGPUは専用設計でソケット交換ができず、アップグレード性に制限があります。
小型ケースとパーツ選びの難しさ
動画の中でJayzTwoCentsが選んだケースは、Fractal Terraという非常にコンパクトなITX対応ケース。Steamマシン本体よりは大きいものの、サイズを抑えるためにはこのような小型ケースが必須です。パーツも同様に小型で省電力のものを選ぶ必要があり、CPUは6コア12スレッドのAMD Ryzen 7700X、GPUはRDNA3世代の7600 XTをチョイス。小型ケースゆえの冷却設計やパワー制限があるため、パーツのバランスを取るのが難しいポイントです。
価格の壁とコストパフォーマンス
興味深いのは、実際にかかったコストの合計。CPUやマザーボード、GPU、ケース、電源ユニット、RAM、ストレージを合わせると約1700ドル(約23万円)になり、Steamマシンの噂の価格帯と比べて決して安くはありません。特に小型ケースとパワーサプライが高額で、RAMやストレージの価格も変動が激しく、全体のコストに大きく影響しています。自作PCはアップグレードの自由度がある一方、最初の投資はやや高めになりがちです。
自作Steamマシンのメリット・デメリット
メリット
- 好みのパーツを選べてアップグレードが可能
- Windows環境でゲーム以外の用途にも柔軟に対応
- 性能をカスタマイズできる
デメリット
- コンパクトなケースに組み込む難易度が高い
- 専用Steamマシンに比べて価格が高くなる可能性
- LinuxベースのSteam OSのネイティブ環境とは異なるため一部機能が利用できない
まとめ:Steamマシンは自作PCの代替になるのか?
動画を通して見えてきたのは、Steamマシンはあくまで「コンソールとPCの中間」を目指した製品であり、完全に自作PCの代わりにはならないということです。自作PCは自由度と性能で優れる反面、Steamマシンはコンパクトさやリビングでの使いやすさに特化しています。コスト面でも現状のパーツ価格では自作でSteamマシン並みの製品を作るのは容易ではなく、今後の価格動向や技術進化が鍵となりそうです。
Steamマシンに興味がある方や、小型PCビルドに挑戦したい方は、ぜひ動画もチェックして最新の情報を掴んでみてください!