パソコンケースの新たな可能性を感じさせるPhanteksのEXシリーズ。特にEX6は、その独自設計と冷却性能で多くの注目を集めています。2026年のComputexで公開されたこのモデルは、従来のPCケースの常識を覆す工夫が満載。動画では、実際のサーマルテストの様子や設計思想の詳細を紹介し、ユーザーの期待を上回るパフォーマンスを実証しています。
この動画で学べること
- Phanteks EX5とEX6の設計上の違いと特徴
- EX6の独自の冷却機構とサーマルパフォーマンスの実測結果
- 剛性とデザインに対するこだわりポイント
- EXシリーズの価格帯と付属機能の詳細
Phanteks EXシリーズの概要と設計哲学
Phanteksが発表したEXシリーズは、EX5とEX6の二つのモデルを中心に、新しいPCケースの形を提示しています。単に見た目が斬新なだけでなく、内部の空間設計や冷却経路にまで細かな配慮が施されているのが特徴です。EX6は特に高性能GPUや大型マザーボードに対応し、GPUの配置や冷却のための専用チャンバーを設けることで効率的な熱管理を可能にしています。
このシリーズは従来のケースのように単純な区画分けではなく、空気の流れやパーツの熱特性に基づいた設計哲学が反映されています。例えば、GPUのファン排気をケース内で循環させずに分離し、熱の再循環を防ぐためのガスケットやチャンバー分割が施されています。
独自の冷却機構とサーマルテストの結果
EX6の最大の特徴は、背面に設置されたマザーボードファンです。これはVRMやM.2スロットといったCPU周辺の熱源に直接風を送る設計で、ファンとマザーボード間の距離(約22mm)を確保し、ファンから放出される空気が広がりながら効果的に冷却対象に届くよう工夫されています。
また、EX6は自前のAIO(水冷一体型クーラー)を搭載可能で、CPU冷却のためのチューブがケース内の特別な穴を通る設計になっています。この設計は単なる見た目の工夫ではなく、熱の流れを妨げず、かつチューブの取り回しをスマートに保つための実用的な配慮です。
実際のサーマルテストでは、人気ゲーム『Shadow of the Tomb Raider』を使用した負荷テストで、GPU温度は約65℃、CPU温度は50℃台で安定。これは驚くべき結果であり、従来のケースと比べても優れた冷却性能を示しています。ファンの静音性も高く、動作音はほぼ気にならないレベルです。
剛性とデザインへのこだわり
EX6では剛性を高めるために、側面パネルに3mm厚のアルミニウム板が採用されています。この重厚なパネルは構造的な強度を保持しつつ、高級感のある質感を与えています。ただし、この仕様によりグラフィックカードの内部が直接見えない点はデザイン上のトレードオフとなっています。
また、GPUチャンバーは着脱可能で、持ち運びやメンテナンスの利便性を向上。GPUチャンバー単体でも十分な強度があり、これ自体を持ち上げられるほどの剛性があることもデモンストレーションされました。
EXシリーズの価格とモデル別特徴
- EX5(標準モデル):約$109。カスタムAIO非搭載版で、一般的なATXマザーボード向け。
- EX5 Plus:約$159。RGB搭載のAIOクーラーが付属。
- EX6:約$159。高性能ハードウェア対応、AIOは別途用意。
- EX5 Max:約$229。10インチのモニタースクリーン搭載モデル。
- EX6 Max:約$329。大型AIO、Fanteks独自のX30ファン、10インチスクリーン搭載。
これらの価格設定は、独自設計の専用工具を用いた製造コストを考慮すると、非常に競争力のあるものとなっています。
エアクーラー対応プロトタイプも登場
動画では、AIOに抵抗のあるユーザー向けにエアクーラー対応のプロトタイプも紹介されています。これはEX5とEX6の中間的な設計で、120mmファン搭載の空冷クーラーにも対応可能。PSU位置の変更などで内部構造を最適化し、空冷派にも選択肢を提供しています。
まとめ
PhanteksのEXシリーズは、単なる外観の斬新さだけでなく、内部設計、冷却性能、剛性、使い勝手にまで徹底的なこだわりが詰まった製品群です。実際のサーマルテストの結果も期待以上で、冷却効率の高さと静音性の両立を実現しています。価格帯も手頃で、多様なユーザーのニーズに応えるラインナップが揃っているため、PCケース選びにおいて新たな選択肢となるでしょう。
ケースデザインの未来を感じたい方は、ぜひ動画で詳細をチェックしてみてください!